2007年 01月 19日
"そもそもの"簿記との出会い(後半)
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(前回からの続き)
私の話に戻すと、学校を卒業し会社に入って数年経過後、Iがあれだけ連呼していた財務諸表のうち「損益計算書」「貸借対照表」に触れるようになり、研修でも若干それらの作成や分析をやらされました。
しかしそれらも、実務に直接役立たない知識、ということで研修後にすぐ忘れました。膨大な数字の量ながら知っていないと毎日の仕事が成り立たない、という「月刊雑誌の発売日」を自然に覚えていくのとは対照的でした。
その会社とも離れ、浮世離れした日々を送るうちに、この島で職業訓練を受けることになりました。訓練校が税理士事務所だったこともあり、本来パソコンだけの訓練に、オプションとして簿記講座もスクーリングで学ぶことに。
巡りめぐって、ようやく私自身が「簿記」を勉強し始めました。それが一昨年の2月。会計マニアだったIとは違って、3級からのスタート。
途中再就職のため勉強を止めたものの、昨年夏から再開して、気がつくと私も簿記だらけの日々になっていました。
で。
正直、なんで今更私が簿記に対して躍起になっているのか、私自身がよく分かっていません。
もちろん将来のため、ではあるのですが、どう活用していったらいいのかも今ひとつ。Iのような会計分野への道を進もう、という気持ちも、あんまり。
知らなかった世界が開かれた、という知的好奇心をつっつくような気持ちは、あります。でもそれは、簿記じゃなくてもいいわけで、コンピュータや語学など、むしろ慣れ親しんでいるほうを深く掘り下げたほうが有効じゃないのか、と思うこともあります。
敢えて挙げるとするなら、学生当時、あんなにIが熱を上げていた簿記というものがどんなものなのか、知りたい、と。
簿記を学んだ当時のIと同じ高さの目線で一体何が見えたのか、10年以上も経った現在になって、ようやくそんな渇望が生まれてきたようです。
正直言って2級受験対策中の現在、お世辞にも簿記のことが面白い、などとは思えません。ただの銭勘定に理屈をこね回してるだけじゃねーか、という反発心もあります。
・・・が、もしかするとやがては「この社会の仕組みを理解するための道具」になるかもしれない、と思いつつ、とりあえず合格するまでは邪心を振り払って素直にベンキョウするのみ、と割り切っています。
もっとも、実務そっちのけの資格マニアになるわけにもいかないし、切りのいい所で進むべき道を定めなければいけない、とは思います。このまま会計分野を目指す「目的」とするか、他の業種に進むための「手段」とするか。
全然見えません。
でも、過去の自分史の教訓に「焦って成功した試しがない」「今日の50を取って明日の100を取り損ねる」というのがあるので、しばらくは忍耐かな、というところです。
ここまで読んでくださった方、いるか分からんけど、どうもありがとうございます。
細かい部分は詮索なされぬようw