2024年 11月 05日
想い出は遠くへ
連休を利用して、かつて僕らが生活していた名古屋市緑区を訪れました。2014年の年末に訪れて以来、丸10年ぶりのことです。名鉄有松駅と桶狭間古戦場の間にある住宅街です。
実際に生活していたのは2000年5月~2003年6月のほぼ3年間。特に休日など、よくアパート周辺のあちこちを散歩した、懐かしい場所です。
しかし、実際に歩いてみると、住んでいたのが20年も前のことだからなのか、色々忘れてしまっていて、前回訪れたときと違って感慨深さのようなものがあまり湧いてきませんでした。単に知らない町を歩いているだけ、というか。電車やバスを乗り継いできて、到着する頃には既に疲れてしまっていたこともあります(住んでいた頃は20代、そして今は50代。身体が違う)。数日前まで雨の予報だったのが快晴となり、到着まではとてもワクワクしていたのに、いざその場に着いたとたん「思ったほどじゃない」感覚に戸惑いを覚えました(決して後悔はしなかったけれど、いかんともしがたい気分)。
先に書いたとおり、あまりにも時間が経ちすぎていると、町も随分変わって思い出せないことも多くなってしまいます。懐かしい場所だったはずの、桜並木に囲まれたため池をあっけなく過ぎたあと「ここはもう(来なくて)いいかな」とツマが言ったのを、まあそうかもと返すしかありませんでした。
3年間の生活では楽しいこと、辛かったこと、様々な出来事が凝縮されていて、期間以上に思うところの多い場所なのに、僕らと町、互いが変わって離れていくかのようでした。我々は名古屋のほかにもいろんな町で生活してきましたが、それらも忘れていってしまうかもしれません。あの奄美大島ですらそうなるのか、ちょっと考えにくいですが、当面行く予定もないし、やはり思い出も気化していくのでしょうか。
文章が寂しそうで良くありませんが、裏を返せば現在をしっかり生きている、と言えなくもないです。しっかり生きているというより、必死というか。
かつての住処はともかく飲み食いしたり遊んだりで名古屋は相変わらず訪れて楽しい場所ではあるので(あんな名古屋でも)、訪問者として街歩きは続けたいと思います。
by OuiOui1974
| 2024-11-05 19:30
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