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「士農工商」の誤解

仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか (ちくま新書)

戸森麻衣子/筑摩書房

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江戸時代の働き方についての本を読み始めていますが
冒頭でいわゆる士農工商の解釈が20世紀末まで誤っていたことが
説明されていました。

僕は学校などで
「江戸時代になって士農工商という身分制度ができた」
「明治時代になると四民平等となった」と教えられてきた世代でした。
が、

・士農工商は身分制度ではなく役割分担だった
・明治以降、平等になったわけではなく、役割分担から解放された
・現在(2000年以降)、士農工商という言葉は教科書から消えた

・・・など、いつの間にか昔の考え方になっていたようです。
実際の職種としては「武士/農民・町民/宗教者」ぐらいの感じですかね。
武士は名字帯刀の特権はあったから農民町民よりは上だとは思うけど
商業が発達すると金の無心に苦労していたみたいだし
一概にはそうとも言えないかも。

被部落差別の問題もあって
士農工商=身分制度って考えたほうが
「興味深い」ということもあるかもしれませんが
考え直さないといけません。

時代劇や小説でしか江戸時代の社会を垣間見ることはなかったんですが
これを機会に色々知ることができたらいいなと思います。

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by OuiOui1974 | 2024-03-18 18:42 | 本を読んで | Comments(0)

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