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時代劇、時代小説

 ひと昔前まで時代劇ドラマは各局頻繁に放送されていましたよね。
 勧善懲悪のお決まりなやつが多かったですけど、だからこそお気軽に(たまに見る程度でも)面白く観ていた覚えがあります。いまは、地上波で本放送を流しているのはNHKぐらいでしょうか(そのNHKもBS版の再放送が多かったりする)。演歌ほどではないにせよ、近頃では時代劇もあまり受けがよくないのかなと思わずにいられません。
 僕自身、時代劇をどう思うかとか、あんまり考えたことはありません。ただ昔と同じく「たまに見ると面白い」「でも毎回見るほどじゃない」という印象。そもそもドラマ自体あまり見ません(せいぜい大河ドラマ あれも一種の時代劇か)。

 ドラマの話が長くなりましたが、時代小説も僕自身、読書の割合としては少ないほうです。
 うちの父親が好きな方で、吉川英治や山岡荘八の長いシリーズも読んでいました。僕も中学生の頃、山岡荘八の「伊達政宗」を読もうと思いましたが数ページで止めてしまいました。難しくはなかったはずだけど「こんな長いの面倒くさい」と最初からあきらめていました。徳川家康全26巻とか無理すぎる。

 とはいえ全く時代小説を読まないわけではなく、確か図書館で借りた童門冬二の何か(タイトル失念)を読んだら面白かったし、藤沢周平の「蝉しぐれ」もよかったです、内容忘れたけど。マンガで先に読んだ西加奈子の「善人長屋」は読みかけで止まっています(ドラマもやってた ちょっと好きじゃなかった)。
 時代小説って落語と共通するところがあるというか、まあ、繰り返しですけど「お決まりなパターン」はありますね。そこが気に入るか、読みたい気分になるかどうか。


三屋清左衛門残日録 (文春文庫)

藤沢 周平/文藝春秋

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 藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」(文春文庫)を読み終えて、再読しているところです。30年くらい前の作品で、昔仲代達矢主演のNHKドラマがあったし数年前も北大路欣也主演でやっていました(BSフジ?)ね。
 僕は仲代達矢のイメージが強くて、暗いところでボソボソ喋ってる感じで清左衛門残日録も愉快ではない話かなと思っていましたがそんなこともなく、隠居したおじさんが「暇だなつまんね」とウジウジしてたら元同僚からの頼まれごとが増えて妙に張り切っちゃう、定年後サラリーマンみたいな話でした。
 似たような名前の登場人物が多くて混乱しかけましたが、難解な、くどい描写もなく、総じて丁寧な文章だなと思いました。季節の移ろいから食べ物まで、色々楽しめる物語です。

 先日ツマ実家で義父母と話した際、北大路欣也の「清左衛門残日録」が再放送でやっていると言っていました。多分観てるんじゃないかな。仲代達矢版よりも登場人物が少ないようでそれが気がかりですが、今度家に遊びに行った際ドラマは観たのか、どうだったのか、聞いてみたいと思います。


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by OuiOui1974 | 2023-04-18 18:26 | 本を読んで | Comments(0)

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