Apple Musicで落語を探してみました。そんなのあるかwwwと思うだろうけど、あるんですねえ。
僕は落語について殆ど無知で、「笑点に出てるカラフルなおっさん達が一人でやっているやつ」ぐらいにしか思っていませんでした。
イメージとしては「古くさい」「時代劇とコメディの融合」「枕(冒頭のトーク)以外は退屈」「爺の大真打じゃないと聞けない 若い噺家のはつまらん」・・・など、ろくな評価をしていません。
無難だろうというところで桂歌丸さんを選んで(アップルミュージックには"ESSENTIAL「桂歌丸」"などというセレクトがある)、「井戸の茶碗」という古典落語を聴いてみました。
思ったのは、なんと耳に心地よい話(噺)ぶりなんだろう、と。かなり落語を舐めてたね僕すみません申し訳ありませんでした。爆笑!というわけではありませんが、一人芝居の巧さとか間の取り方とかが絶妙。今回映像なしで(あたかもラジオ番組を聴くように)落語を楽しみましたが、どうだろう、テレビなどで見てると扇子を小道具に使うなど何かと小芝居のきいたことをやっている感じですよね。
落語って、クラシック音楽の演奏と似ていると思います。さっきの「井戸の茶碗」もそうですが、昔から続く定番噺があって、いろんな噺家が演じている。比べたことはないですが当然噺家によって演じ方も変わるんでしょうね。歌丸師匠がやったのを円楽師匠がやることもあるだろう、その違いを楽しむのも面白い・・・とか。ラヴェルのピアノ曲「水の戯れ」なんか、演奏者によって全然違うもん。漫才(コント)だと、同じネタを違うお笑いがやることは(ほとんど)ないですよね。音楽だとカバーという形でいろんなミュージシャンが同じ曲を演奏することはあるけれど。
なにせ、落語に関しては本当に何も知らない、だからこそ触れる楽しみが無限大。いろんな演題に、触れてみたいと思います。
これは落語家ではないけど、竹山隆範さんの「子別れ」。僕は好きだ。