ドラマ「孤独のグルメ」シリーズを愛聴しているんですが、松重豊扮する井之頭五郎という主人公は、背がでかくて強面な容姿とは裏腹に、普段は顧客にハッキリと物を言えず、心の中で何某かを雄弁に語っています。そのくせ、空腹になるとたとえ商談中であろうと強引に打ち切って料理屋を探し出します。その料理屋では欲望の赴くままにどんどん注文して店員を呆れさすことも。
五郎って人は小心者なのに身勝手で、時に無神経とさえ思える行動をします。食欲以外は理性的に振舞っているし、身勝手だろうが無神経だろうが、まあ笑える程度なのですが、よくよく考えると「小心者なのに身勝手(無神経)」な人というのは、結構多いと思います。他人事のように言ってるけど僕もその一人だ。
思いつく例としては「人からどう思われているかを気にするわりに物言い(行動)が無礼」「陰口が多い」「ネット弁慶」など・・・僕も陰口は言わんように気を付けてるつもりだが・・・言ってるだろうな。
あと、酒飲みは小心者が多いような気がします。そして酒が進むと尊大になりがち。
「俺はこんなにみんなのことを気遣っているつもりなのに、どうして俺以外は勝手なんだろう」と思うこと。他者から見たら超絶面倒くさいし、たぶんその不機嫌具合が顔に出てて「なんだあいつ」と思われているかもしれない。どうでしょうか。
もっとも、身勝手な小心者がいいとか悪いとか判断するつもりもなく(この辺自己弁護💦)、むしろ頭のてっぺんから指の先まで謙虚で言葉遣いが丁寧な聖人なんて、なかなかいないと思います。ただ、小心者は変えられないけど身勝手だったり無神経だったりの物言いや行動は、もしかしたら少しコントロールできるかも??いやまてよ、その必要もあるかどうか。
昨年暮れぐらいから、この「小心者なのに身勝手(無神経)」について思うようになりました。折に触れて考えてみたいです。