大卒詐称説を僕自身が唱えるぐらい
実社会において僕が大学に行ってたのをひた隠しにしたいくらいですが
それでも4年間通いました。もう四半世紀くらい前の話です。
もともと文学部志望だったのが、併願した法学部も合格して
お世話になった高校の先生(担任ではない)に「文学部なんか行くな法学部行け」と言われ
急遽法学部を選んでしまったのです。就職を想定してのことだと思います。
それでも、そんなに法律学(六法とか)の勉強とかやりたくなくて
そのうち3年生から国際政治学のゼミに入ってそっちは頑張りましたが
ジュリストとしての道は早々に諦めました。沢田研二ファン。サユリストみたいなもん。
(※ジュリストは法律家の意味)
国際政治というと華やかな学問のイメージがありますが
そもそもうちのゼミは「日本を中心とした現代外交史」の研究でした。
先生(アジア安全保障論)が国家主義寄りのリアリストで
僕らゼミ生が夢見がちな国連主義とか地域統合理論に沿って発言すると叩きのめされました。
法学部ってのはどちらかというと護憲主義、自由主義思考者が多く
その中にあって我がゼミは次第に現実主義的解釈を育んでいく、異質な集団でした。
あの頃、ひたすら現代史を紐解きながら、「過去から学ぶ」ことに執着しました。
それは今でも正しいことだと思っています。
所詮は人との関わりから生まれること、何も変わっちゃあいない。
保守主義と自由主義、どちらが正しいかどうかではなく
過去はどうだったのかを検証することが優先だったのです、我々が学んだ分析方法は。
今でも現代史という学問は好きです。
将来と違い、過去は、歴史はおおむね結果が出ている。
それをどう捉えるかを考えるのが、面白い。
現在進行形の政治経済を考える時も、僕は現代史からヒントを得たいなと思っています。
今はこれを読んでいます。すっごいボリュームがあって読み応え十分。
現代史についてはまた書くことがあるかもしれません。