2020年 02月 13日
あの娘ぼくがクスリをキメたらどんな顔するだろう
槇原敬之の逮捕報道の前日、YouTubeで岡村靖幸の「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」を観ていました。今から8年以上前のライブ動画、確か岡村が幾度目かの服役を終えた後のものです。
この曲は1990年に発表されたもので、その当時と思われるライブ動画もYouTubeにあります。和製プリンスと言われた彼が最も注目されていた時期でもありました。
比較してみると、岡村の演奏、バックメンバーの演出、観客のノリ、すべての雰囲気が全く違う印象を持ちます。
(貼り付け動画2番目の)90年代はゆったりと、余裕のあるライブ感に対し、(1番目の)2010年代は激情的かつ悲壮感すら漂う。僕が高校生だったころ聴いた「あの娘~」はポップでコミカル、清々しさもあった曲でしたが、3度の逮捕と2度の収監から戻ってきた岡村靖幸は、とめどなく汗を垂らし、活舌も悪くなっているのを隠さず一心不乱にギターをかき鳴らしながら、若い観客の前で同じ曲を歌っていました。
2010年代以降、岡村はそれでも精力的に活動をこなし、若いアーティストともコラボし、新しい中にも彼のテイストがしっかり残る音楽を聴けています。
ただ、僕らは過去に違法薬物でお縄になった人を「クスリでまた捕まりそうな奴」として一生見ていくし、特に複数の経歴があると「今度はあいつが・・・」と疑いをかけます。残念ながら岡村靖幸には何度も裏切られた分、今もなお大丈夫か、本当に大丈夫なのかといつも思います。そこへきて、20年越しの槇原敬之の再逮捕。
昔とは違う「あの娘~」のライブ映像は、いつ観ても心動かされるものがあります。消えない過去があるからそう見えるかもしれませんが、観客やバックメンバーの支えがひしひしと伝わってきました。
改めて、岡村がこのまま何事もなく音楽と向き合ってくれることを願うばかりです。
by OuiOui1974
| 2020-02-13 20:32
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