2019年 12月 03日
本屋が無くなっていく
愛知県岩倉市に本社を置く「大和書店」が
名古屋地裁から破産手続の開始決定を受け、「倒産」しました。
ここは「ザ・リブレット」という看板の書店を運営していたところです。
僕が知っているのはJR多治見駅の1Fテナントに入っていた店くらいですが
西村賢太の小説「苦役列車」を買ったので覚えています。8年位前だ。
小さいけれどコンパクトにまとまっていて、小奇麗な店だった。
2017年の売上がピークの32億、それが直近で30億と
売上高だけ見れば大した落ち込みには見えないものの
文具雑貨の不良在庫、借入金の返済難が中身を圧迫していたようです。
本も読まない、売れていないようですしね。
僕も新刊・中古を問わず本屋にはほとんど行かなくなりました。
あると便利、店に行くと楽しい、それは同じなのに
買うか、というと、うーん・・・です。
1990年中盤、僕が書店企業に就職したころ
本屋が無くなるなど、まじめに考えたことがありませんでした。
無理もない、あの頃はインターネットがこんな急速に生活に馴染むなんて
思いもしなかったんです。
あと、携帯、スマートフォン。スマホは本当にあっちゅう間だった。
この辺の話は敢えて僕が触れるまでもないですが
本屋が商売として成り立たなくなってきているのは、目に見えています。
この状況下で業績が上がっている本屋があるとすれば
(話題性の強い)付加価値サービスのついた商売をやっているところだと思います。
悪いことではないですが。
触感も匂いもない、無機質な世の中になったものです。
by OuiOui1974
| 2019-12-03 18:34
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