この漫画の中で
主人公(保護司)が
「いい所がありながら、悪い事ができるのが、
一番タチが悪いと思います」というセリフがあります。
善悪のバランスがどちらに加重されているか
人それぞれだけど、
どの人間にも持ち合わせているのは、確かだと思います。
いい所がありながら悪い事ができる
罪を犯す人ってだいたい、そうであるような。
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このブログでときおりミュージシャン(だった)小室哲哉のことを書きますが、
彼が在籍していたTMネットワークの「STILL LOVE HER」という曲、
YoutubeでUPされていた分のコメントの中で
「こういう曲を作る人は本質的に悪でない気がする」
というものがありました。
そのコメントには本当に同感で、
人の優しさ、率直な感情がにじみ出ている、
彼(小室)の偽らざる思いが歌になったんだろうと思いました。
しかし一方で
僕が知っている小室哲哉は
ちょっと稼いだかと思ったら天狗になり
何度も女性と交際しては別れ、泥沼の騒ぎとなり
お金をめぐって人を欺くなど
音楽とは違い
ぐうも出ないほど畜生極まる野郎だったわけで、
やっぱり人間の本質なんて
どんなもんだか分からないと思わざるを得ません。
そういえば
「人の心の深みを読み取る度量と
人の心を平然と踏みにじる冷酷さという
互いに矛盾する人間性を共に内包している」
というのは、海原雄山だったか。
これは単に狂人なだけかもしれんね。