台風が去った後だからでしょうか、夕方になっても暑さが引きません。本当に9月かよ。
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25年前の話ですが
1994年(平成6年)の夏も
とてつもなく猛暑で、
僕の住んでいた岐阜県ドキ市ですら
38℃を超えるような日もありました。
当時自称大学生だった僕は
夏休み中の8月のある日、
冷房のきいた部屋でグッタリしていました。
夕方からのバイトのことを考えるとユウウツで
暑いのに田んぼの稲が風で揺れていて
でも熱風なんでしょう?とか馬鹿な突っ込みを入れながら
聴いていたのは
ラヴェルの三つのシャンソンでした。
二曲目の「楽園の三羽の美しい鳥」という歌が
季節の終焉を語るような夕空を想起させる
儚くも美しい旋律で、
ガーディナー指揮、モンテヴェルディ合唱団の素晴らしい演奏を
残暑厳しい午後、横になりながら身体に馴染ませていました。
結局午後4時くらいには家を出て
バスとJR、地下鉄を乗り継いで1時間くらいかかる
バイト先に向かうのです。夜勤だから帰ってくるのは翌日11時。長っ。
そのバイト自体は週1なので夏休みとか関係なくやっていて
(そもそも3年間続けた)
ただ、あの暑い中バイト行くのかようと思ってたのが懐かしくて、
また、茜空を見ているとラヴェルのシャンソンを思い浮かべるのは
25年後の今も同じだな、と
今日帰り際に思ったのであります。

Aコープの壁は高圧洗浄かけたほうが・・・とか余計なことを思いつつ。