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OuiOui

まあ確かにうざったるいけど

あいちトリエンナーレでの「表現の不自由展」が
「平和の少女像」などを展示したことで批判脅迫が相次ぎ、
また名古屋市長が公開中止要請を要請し
結果公開中止となった・・・というニュースが賑わしています。
「表現の自由とは絶対的に何をやってもいいという自由ではない」というのが
名古屋市の河村市長の意見、
対して愛知県の大村知事は
「税金でやるからこそ、公権力でやるからこそ
表現の自由は保障されなければならない」と反論しています。

僕自身は、この展示の対象とされている歴史・時事問題については
展示企画メンバーの方とは意見が相容れないと思っていて
たとえば「少女像」を平和の象徴として芸術の場に上げることことには
強い違和感を持っています。
よく知らなかったのですが
昭和天皇の版画を焼いた作品を「焼かれるべき絵」と題して出展されていたようで
別に天皇がどうこうではないですが
素直に受け入れる作品ではないだろうな、という印象を受けました。

ただ、音楽・美術の分野(ロックとかアニメも含む)で気に入っているアーティストが
反体制側だったとしても
好き嫌いとは関係ないと思っているし
そういう思想が創作の源であってもおかしいとは全く思いません。
むしろ反体制のほうが多そう。印象として、ですが。
音楽の話になりますが
昔のフォークが安保支持みたいなのを歌ってたら気持ち悪いです。

70年代のバンド、頭脳警察の「世界革命戦争宣言」という
とんでもない危ない歌がありましたが
普段おおっぴろげにできない主張を歌に込めると
そのメッセージ性は計り知れないものになっています。
創作される方が右とか左とかはともかく
強いメッセージを込めた作品自体は
それを受け取る人の心を正にも負にも動かすのではないでしょうか。

だから、今回の「表現の不自由展」を評価するのは
あくまでも観覧する一般の方に限るべきであって
国や行政が介入するのは、やっぱり違うと思います。
民間でやれ、という意見も一理ありますが
認知集客などで優れる
あいちトリエンナーレのようなイベントを
利用することを選択できないのは、酷ではないだろうか、と。

もっとも、今回のような展示は脅迫のリスクは当然起こりうるわけで
主催者のみならず
企画者・展示者がそのリスクを想定覚悟して発信しようとしているか
それは疑問に思います。

僕が「表現の不自由展」を見る機会があったのなら
「バッカじゃねえの反日左翼がっ!」と
イライラしながら出てきたかもしれません。
まあそれでいいと思います、別のエネルギーに替えるだけ。
さまざまな意見の存在をなるべく認めないと、悲しいかな。


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by OuiOui1974 | 2019-08-05 19:39 | ニュースを見て | Comments(0)

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