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OuiOui

家族観と幸せ

長いので苦手な方はすっ飛ばしてください。申し訳ございません。



2年前、奄美を目指す直前、岐阜の実家に戻っていました。
会社を辞めてから奄美に移るまでの1ヵ月半を過ごしたわけですが
うつ状態から少しよくなってきたものの、
ここ(実家)で暮らすわけでもなく、やることなく明け暮れていた
ある晩の夕食、父親に

「俺は仕事もせずにチャラチャラしている奴見ると腹が立つ」

と言われました。

少し心が軽くなってきたところにこの言葉はグサリときました。
確かに、30近くの大人が
家にずっといて何もせず寝て過ごす姿をみればそう思うのも当然かもしれません。

しかし、心臓が割れたような感覚でした。



思えば、学生の時、後に辞めた会社に就職が決まった際、
両親は殆ど喜んでいませんでした。

今まで中学校・高校で成績がいいと褒められる一方で
逆に伸び悩みボーっとしていると
「キチガイ」
と言われたりしていました。

「親にとって」第一志望の大学に合格した時は物凄く褒められました。
その反動だったのでしょうか。小さな会社に入社を決めた時、
「公務員のほうがよかったのに」
「親戚の伝で大手に入れたのに」
などと言われました。

それでもなんとかその「小さな会社」で(途中何度もコケつつも)
役職とか面倒なものをやらされても、7年余りですが勤め上げることが出来ました。
ただ、いろんなトラブルやプレッシャーにつぶされて
強くない自分は、退職を選びました。



親に向かって真正面からモノを言えない(言っても相手してもらえない)私でしたが
傷つけられた時は強い反発心と憎しみを抱えて必死に訴えました。
その後はうつや心の病のことを少し理解してくれたのか
親はあまり何も言わなくなりました。

2年たった先月、実家に戻り
以前とは打って変わって穏やかな気で1週間を過ごしました。

ただ、最後の日、「少しは運動しろ」と言われたとき、
もうそれだけで「ああ、やっぱ駄目だな」と思いました。
確かに私の身は無駄に膨れ上がっていました。
2年前も、そうでした。

親が「我慢」を覚えただけなんだ。


家を出るとき、一言、

さようなら。お元気で。



もう一度仕切りなおしの生活に入ります。

「幸せは、寿命を終えるときに初めて悟るもの」
妻にはこう伝えてあります。
今が幸せか不幸せか、ではなく、
「幸せな人生だった」と呟いて息を引き取ることができるか。


私は、幸せな人生を今、送っているのでしょうか。
もう少し、生きてみないと分かりません。
Commented by taiga at 2005-10-10 10:10 x
長文で失礼致します。

私は特に問題の無い家庭に育ったと思うのですが
「家族」というものにあまり肯定的なイメージを抱けません。

「家族」とは一つの抑圧機構でもあると感じています。

全ての悪は「家族」から生まれるのではないか?

両親は私の生き方を否定した事はありませんでした。
それでも
父親・母親が亡くなった時の感慨は悲しみよりも、むしろ解放感でした。

「死」は人を開放するのだなぁ・・とも感じました。

生存において集団作業を必須としない現代においては
たった一人で生きて、そして死んで行く事が
シンプルで純粋な生き方なのではないかと感じています。
Commented by OuiOui1974 at 2005-10-10 17:27
改めまして、先日はありがとうございました。
貴重なご意見、真摯に受け止めました。

私の場合、世間一般では「可愛がられた」部類に入るのでしょうが
それには「家族の希望通りに」という添え書きも含まれるように思います。
就職以降はズレてきたようですが・・・。

倫理や道徳、それ自体はあるべき道筋ではあるものの
結局最後は、善悪問わず
個である「我」のみが人生を決めるべき、と思います。
ただ、勿論大きなリスクは伴います。
そのリスクとどう向き合うか、これからの日々で考えていきます。
Commented by bun at 2005-10-10 20:04 x
私にとっての家族は独立した「個」でした。
父親は早く亡くなり、母との生活でしたが、
母は子どもにべったりではありませんでした。
自然に子どもたちの自立は早くなりました。
幾度かの葛藤があり、「あんたを殺して自分も死ぬ」というような
こともありましたが、結局私を肯定してくれたのも母でした。

その母との関係はさっぱりしたものです。
何年も実家に帰らず・・・とりあえず元気だということを
伝えていますが・・・
先日日帰りで実家に帰ったときに
私と妹と母の写真が鏡台に貼ってありました。
小学校5年生の時の運動会!!
何故に?「個」にもそれぞれ思いがある。
それぞれの思いをくみとりながら、家族をやって
いこうと思いました。
私はたった一人では生きて生けないし、死んでもいけないなぁ
夜眠るときも不安で、誰かに一緒にいてほしい。と
思いますが・・・

Commented by OuiOui1974 at 2005-10-11 00:37
bunさんありがとうございます。

>>写真
先日帰省した時に、自分の思い出の品を探そうとしましたが
殆ど廃棄されていました。
もともと写真は少ない方だったので、そっちはいいのですが。

思い出は過去であり
取捨選択は自分にあるのなら、
むしろこれからのことだけを考えていこう、と思います。
戻るところよりも、
鳥巣のように自ら築いていく。これからを。

いろんな「家族への思い」があるんだな、と改めて考えさせられながら
夕方、そんなような小説を読み返してみました。本嫌いなのにw
Commented by うの字 at 2005-10-11 23:08 x
ここでこんなコトを書くのもナンですが

うの字の理想の昇天の仕方。

まぁたぶん病院だと思うけど>ココだけ妙に現実的
病室一杯にひしめき合う友達と子供と孫に囲まれて(40人くらい?)
そりゃもう大騒ぎでウルサイことウルサイこと

そんな中で
「あぁもぅウルサイなぁ 死ぬときくらい静かにしてくれよ・・」
と言いながら・・・

とゆーのが夢なんですが

むり。
Commented by OuiOui1974 at 2005-10-12 00:53
一人か二人、看取って死んで行くぐらいがいいのですが
この際そんな贅沢もいいません。
どうせ行き先は地獄、よくて輪廻転生。
つか、死後の世界あんてあるわけないよね。
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by OuiOui1974 | 2005-10-09 23:59 | ワタクシ的できごと | Comments(6)

常に出来心

by OuiOui1974