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OuiOui

東日本大震災/手術入院から5年

2011年3月11日金曜日、
僕は多治見市内の病院に入院していました。

ちょうど前日に手術が終わり
集中治療室から脱獄できてグッタリしていた頃。
自分だけでは寝起きもままならない状態で
見舞いに来てくれた親もちょっと鬱陶しいなあとか思っていて
テレビと窓のそとをボーっと眺めるしかなかった、午後2時半すぎでした。

多治見市は震度3程度で、
あの地震のときも、少し強いめの地震が来たなという程度の認識でした。
ただ、揺れる時間がいつもより長かったという印象は、ありました。
入院していた病棟は新築で、その辺怖さはあまり感じなかったものの
周りでは悲鳴に似た声も上がっていました。

テレビをつけて、宮城県か岩手県の内陸で震度7の地震ということで
これはえらいことが起きた、と思いました。
事態の深刻さを知ったのはこのあとの2回、
1時間も経たないうちに起きた大津波で飲み込まれる港・田畑・市街地の姿、
そして原発事故。

そんな中でも病院の看護師さん達は何も変わらず僕のケアをしてくれました。
僕も、自分が早く退院できるよう大人しく休むことが大事だと割り切っていました。
テレビはつけたり消したり程度で、あとは本を読み音楽を聴いて
その後数日程度、入院生活を過ごして、1週間で退院しました。



僕は被災地でも海辺でも、まして原発の近辺在住でもないので、
今では、あの大震災も過去の出来事に置いてしまいそうになります。
絆(きずな)、といわれても、もともとそういうのが苦手な人間としては
足枷にすら思えていて、共感できないというのが本当のところです。
他人は、当てにはできない。したくてもできないと思ってる。

ただ、震災や入院を契機として
人生を無駄に浪費するのはやめようとか、一日一日大事に暮らそうとか
今までとは違うことを考えるようにはなったと思います。
震災に限らず、事故などでいきなり死ぬかもしれない、
それは仕方のないことだ、
ただ、自分の命を軽んじるのは、ちょっと慎もう、と。

僕も42歳となり、世間では後厄(よく分かっていない)と言われていますが
確かに、最近身体の不調が彼方此方に出ています。
せめて我が身ぐらい自分の責任で健常に保てるよう
これから気を付けていきたい。
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by OuiOui1974 | 2016-03-11 06:04 | Comments(0)

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